美容師として働いていると、誰でも一度は
「このままでいいんだろうか」
「今の環境、なんかしんどいな…」
と思う瞬間があると思います。
実は僕自身、20年以上美容師をやってきましたが、
辞めたい日なんて、数えきれないほどありました。
・人間関係でしんどいとき
・技術が伸びずに焦ったとき
・給料が上がらず不安だったとき
・周りに相談できる相手がいなかったとき
こんなの何度も経験してきました。
でも、ある時期に“環境を変える”選択をしたことで、
美容師の仕事ってこんなに楽しいんだ…
と本気で思えるようになったんです。
だからこの記事は、
あなたに「すぐ転職しろ」と言いたいわけではありません。
あなたが安心して働ける環境は必ずある。
そのための“選び方”を知っておいてほしい。
そんな想いで書いています。
美容師の転職が「難しい」と感じる理由

僕も最初の転職のときは、何を基準に選んでいいのかまったく分かりませんでした。
美容師の転職は、会社員の転職とは違って、
- 技術レベルとサロンのレベルが合わないと苦労する
- 雰囲気・スタッフ同士の距離感がサロンによって全然違う
- 歩合の仕組みや給与がわかりにくい
- 入ってみたら教育が雑すぎた(これ本当に多い)
こういう“見えにくい部分”が多いのが難しさです。
僕も昔、教育がほぼ放置のサロンに入ってしまって
「え、どこで学べばいいの?」と途方にくれたことがありました。
技術とか努力じゃどうにもならない環境って、普通に存在します。
だからこそ、
「自分に合うサロンを選ぶ視点」 がめちゃくちゃ大事なんです。
美容師の転職で大切にしてほしい10の心得

① 「どんな美容師になりたいか」を一度言葉にする
僕も転職する時、必ずノートに書き出していました。
- 指名を増やしたいのか
- 単価高めでじっくりやりたいのか
- スタッフと穏やかに働きたいのか
- プライベートとの両立を優先したいのか
“なんとなくの不満”のまま転職すると、
次の職場でも同じ悩みが出てきます。
自分の「軸」を明確にすると、
面接でもサロン見学でも迷わなくなります。
② 環境が合わない=あなたが悪いわけじゃない
これは本当に伝えたい。
僕は20年間でいくつも店舗を見てきましたが、
同じ技術の人でも環境が変わるだけで別人のように伸びる
というシーンを何度も見てきました。
逆に、優秀な人でも
・怒号が飛ぶサロン
・休みが取れないサロン
・教育が適当なサロン
では心が疲れて潰れていきます。
上手くいかないとき
“自分のせいだ”と思いやすいのが美容師ですが、
本当は環境の影響が大きいです。
③ サロン見学は“空気”を感じに行く場所
僕自身、見学で「あ、ここ違うな」と感じたサロンには入らないようにしていました。
求人票の情報なんて、ほんの一部です。
- 先輩同士の話し方
- バックルームの空気
- 忙しい時間帯の雰囲気
- オーナーのスタッフへの接し方
この“空気感のフィット感”はかなり当たります。
面接より見学の方が本音が見えます。
④ 技術の高さより“伸ばしてくれる仕組み”で選ぶ
僕が今でも後悔しているのは、
「教育がきちんとあるサロン」をもっと早く選べばよかった、ということ。
どれだけ努力しても、
チェックが曖昧だったり、
教えてくれる人が時間を取ってくれなかったりすると、
上達スピードはどうしても落ちます。
- デビューまでのステップ
- 週にどれだけ練習時間が確保できるか
- モデル集めのサポートの有無
ここ、めちゃくちゃ大事です。
⑤ 給料は「額」より“仕組み”で見る
僕は昔、
基本給は高いけど歩合がほぼ付かないサロンに入ってしまったことがあります。
結局、給料は全然伸びませんでした。
逆に、
基本給は並でも歩合が透明で、
頑張りがきちんと反映されるサロンは
年収が一気に上がりました。
給料を見る時は、
- 歩合の基準
- 指名単価
- 売上の分配率
- 昇給の仕組み
ここを必ず確認してほしいです。
⑥ 新しいサロンに入る時は「無理に背伸びしない」
昔の僕は、
技術に自信がないのに強めのサロンに挑戦して撃沈したことがあります。
転職は“綺麗に見せる場”ではなく、
自分に合う場所を探す場 です。
足りない部分を素直に伝えた方が、
入ってからのギャップが少なくなります。
⑦ SNSや作品は、上手い下手より“自分らしさ”
作品作りに自信がなくても大丈夫。
大事なのは
「あなたがどんな美容師なのか」 が伝わること。
僕も最初は上手く撮れませんでしたが、
継続して投稿している姿勢は必ず評価されます。
⑧ 勤務体系は「若い今」と「未来の自分」で考える
20代は働ける時間が長くても、
30代・40代で同じ働き方は厳しいことがあります。
- 時短勤務の有無
- 産休育休の実績
- ライフスタイルに合わせて働き方を変えられるか
ここもサロン選びの大事なポイントです。
⑨ 転職は、ひとりでやらなくていい
僕は昔、全部ひとりでやろうとして、
心が折れそうになりました。
転職って、
「求人探す」「比較する」「面接」「書類」「見学」
ぜんぶやるのは本当に大変です。
美容師専門の転職サービスは、
無理に勧誘されるイメージがあるかもしれませんが、
上手く使えば心の負担がかなり軽くなります。
※Beauty Miraiのような相談窓口も、必要なときに“そっと持っておく”くらいの距離感で十分です。
⑩ 最後は「直感」と「違和感」で決めていい
僕は転職を繰り返す中で気づいたことがあります。
違和感は、ほぼ当たる。
安心感も、ほぼ当たる。
サロン選びは恋愛に近いです。
完璧な場所なんてないけれど、
「ここなら頑張れそうだな」
と思える場所は必ずあります。
環境が変わるだけで、美容師の楽しさは一気に戻る

美容師の仕事が嫌になったわけじゃないのに、
“環境がつらくて心がすり減っていく”
…これ、よくあることです。
あなたが悪いわけではありません。
・教育
・人間関係
・給与
・理念
・働き方
これらのバランスが合っていないだけ。
環境が変わるだけで、
美容師の楽しさは本当に戻ってきます。
転職は大きな決断に見えますが、
実は“自分を守るための手段”のひとつ。
必要なときだけでいいので、
美容師専門の転職サービス
(例:美容師専門の求人サイトBeauty mirai)
も選択肢としてそっと持っておいてください。
あなたが安心して働ける場所、絶対あります。


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