「もう辞めたい」
そんな言葉が、ふと頭をよぎることってありますよね。
一生懸命頑張ってきたのに、報われない気がして心が折れそうになる。
でも、辞めることが“悪いこと”ではありません。
大切なのは、「今の自分に何が必要なのか」を見つめ直すこと。
今回は、美容師を辞めたいと思った時に考えてほしい“3つの選択肢”を、経験を交えながらお伝えします。
1. 美容師を辞めたいと思うのは「甘え」じゃない
結論から言うと、「辞めたい」と思うのは甘えじゃない。
むしろ、真剣にやってるからこそ出てくる感情です。
頑張っても、頑張ってもなかなか指名が増えない。
売上が上がらない。
自分の技術力不足や接客の課題を痛感して、
「もう無理だ」「自分には向いてないのかも」って感じる瞬間、誰にでもあると思う。
しかも美容師って、すぐ結果が出ない仕事なんですよね。
今月の努力が形になるのは2〜3ヶ月後。
だからこそ、結果が見えない時期は本当に辛い。
「そんなふうに思うのは甘い」なんて言う人もいるけど、
実際にやってる人からすれば、それは違う。
本当に、現場で頑張ってる人ほど苦しくなる瞬間ってあるんです。
心が疲れる原因はいくつもある
人間関係
家族より長い時間一緒にいるスタッフ。
ここが崩れると一気にしんどくなる。
価値観の違いや上下関係、ちょっとした気遣いが積み重なって、気づけば心がすり減ってる。
給料
歩合が多い仕事だから、毎月の変動が怖い。
「頑張れば稼げるけど、安定しない」この不安はずっとついてくる。
指名プレッシャー
お客様の反応は悪くないのに、なぜか指名が増えない。
「何が足りないんだろう？」って常に考えてしまう。
これが一番メンタルにくる。
拘束時間
正直、最初の3年は覚悟が必要。
でも、技術が安定すれば、意外と自分の時間も作れるようになる。
だからこそ「今だけは本気で頑張る」っていう時期も大事。
2. 「辞めたい」と思った時に見直す3つの選択肢
ここからは、実際に“辞めたい”と思った時に考えてほしい3つの選択肢を紹介します。
【選択肢①】もう少し環境を変えてみる
まずは、いきなり辞める前に“環境”を見直すのもアリ。
オーナーや店長に素直に相談してみるだけでも変わることがあります。
信頼関係があれば、シフトや練習の時間など、意外と融通きかせてもらえるかも。
我慢する前に、まず「話してみる」。それが一歩目です。
【選択肢②】一度距離を取って「美容」を好きな気持ちを思い出す
これ、僕も何度かやりました。
思いきって何もしない期間を作る。
カットもカラーも触らず、あえて離れる。
すると不思議なことに、
「あー、カットしたい」「シャンプーしたい」「練習したい」
そんな気持ちがまた自然と湧いてくるんです。
距離を取ることで、初心を思い出せる。
“原点回帰”って、本当に大事です。
【選択肢③】美容師の経験を活かして新しい道に進む
そして、もし本気で「変わりたい」と思うなら、
“環境を変える”のも一つの正解です。
美容師の経験って、実はめちゃくちゃ価値がある。
接客力・提案力・人との信頼構築。
これってどんな仕事にも通じるスキルなんですよ。
講師業・美容系ライター・スクール運営・副業など、
新しい道に挑戦してる美容師もたくさんいます。
他人を変えることは難しい。
でも、自分が動けば、人生は変わります。
3. 辞めたくなるほど悩むあなたへ伝えたいこと
「辞める＝逃げ」と思う必要はありません。
むしろ“選び直し”なんです。
続けることも立派。
違う道に進むことも立派。
どっちも“正解”。
大切なのは、“自分の心が納得してるか”どうか。
その答えを探す時間こそ、これからの美容人生を変えるきっかけになります。
だから、焦らなくて大丈夫。
少し立ち止まって、自分の声を聞いてあげてください。
きっとまた、ハサミを持ちたくなる日がきます。
まとめ
美容師を辞めたいと思うのは甘えじゃない。
環境を変える・距離を取る・新しい道に進む。
どの選択も“正しい”し、ちゃんと前に進む選択です。
